Silver Pendant No.7941
シルバーペンダント
ヴィクトリアン期のシルバーのポマンダーペンダント。
左右に回すと上下二つに分かれ、中に香りの物、当時は香辛料や練香水などを入れたようです.
アンバーグリス、クローブ、シナモンなど。
アンバーグリスとは、マッコウクジラの腸内に発生する結石であり香料の一種。
生成されたばかりのアンバーグリスは海のにおいや糞便集がするが、
熟成するにつれて、甘い土の香りを変わるとのこと(ウィキペディア参照)
貴重なお品で特別な方しか手に入れることは難しかったと思われます。
現代でしたら綿や布へ香水を含ませた物などを入れて使用することが出来ますね。
現在残っている19世紀のポマンダーは、装飾的なもの、宝石をセットしたり美しい透かし模様が施されているものが多く、
こちらのようにシンプルなデザインは大変珍しいと思われます。
(ころんとした可愛らしい風体は、個人的には香りがあふれ出すために開けられた小さな円い穴達を種に見立て、
美味しそうなイチゴに見えてしまいこっそりと心の中でイチゴちゃんと呼んでいます。)
ロケットペンダントのような形状でふたを開けると透かし模様の金属の内蓋の中に香りの物を入れることが出来るヴィネグレットと呼ばれるジュエリーがありますが、
こちらはポマンダーから発展したものになります。
アンティークシルバーのしっとりとした輝きが美しいポマンダー、実用を兼ねてお洒落にお楽しみいただけます。
サイズ:タテ28mm×ヨコ約20mm