黒いガラス製のペンダント中央にパールの
花をあしらったデザインのモーニングロケット。

故人を偲ぶ目的のモーニングジュエリーは、
中世から存在する死を思うメメントモリのジュエリーの流れを汲んで
ロマン主義の時代に花開きました。
写真や、遺髪を作品の一部として使った品や、
デザインも、それと分かる独特のサインを持ちます。
この様なモーニングジュエリーを含むセンチメンタルジュエリーは
個人と他者（もしくは神）の関係に於いて、
目には見えない大切な思いを、
何とか形に残したいと願う気持ちの現れと言えます。
小さなジュエリーの中に、数えきれない個人の歴史が刻まれた、
まるで、私小説のようなジュエリーと言えましょう。

こちらの作品は、ジェットのような雰囲気を持つ
ガラス製のロケットで、フレンチジェットとも言われます。
ロケット内部は深さがあり、
透明のガラス製の蓋はコンディション良好。
長めのペンダントとしても、また
チョーカー風に装っても素敵に映えそうです。

縦35㎜×横28㎜

鮮やかなブルーが印象的なインタリオリング。
ホワイトゴールドを用いたラピスラズリのリングは希少。
ブルーとホワイトの爽やかな組み合わせが目を引きます。
インタリオとは、
石や、金属の平面に、紋章やモットーなどの
模様や文字を封蝋の上から押し付けるため、
掘り下げて模様を出したもの。。
指輪にインタリオした石をセットしたり、
また地金を彫り下げた品もあり、
これをインタリオリングといいます。

こちらの作品に彫られているのは
個人の紋章です。
紋章は騎士の甲冑と盾などから構成されます。
こちらの作品では横向きで格子を閉じたウァイザードヘルメット。
身分としては郷士（エスクヮイア,ジェントルマン）
を示すものです。
クレストは羽が豪華に広がり、盾の中央には
チューダーローズのような柄が見受けられます。
紋章として、見ごたえのある豪華な作品に仕上がっております。

石サイズ縦約17㎜×横約12㎜
サイズ23号

アウトラインに繋がるグラニュレーションと呼ばれる粒金細工が、
デザインを見事に引き立てたヴィクトリアン期に作られましたエメラルドダイヤモンドリング。
使用されているエメラルドは、深いグリーンの色が大変美しいお石です。
スクエアにカットされたエメラルドのグリーンに華を添えるようにセットされた4石のアンティークダイヤとの調和が絶妙。
お石は全てクローズドセッティング。
縦約8㎜と程よい幅は、重ね着けにも適したサイズ。
指に吸い付くようなつけ心地の良いリングです。

サイズ ：　18号 （サイズ直し可）