藍色の石に、白い鳥と白い花のコントラストが美しく映えるフローレンスモザイクのブローチ。
フローレンスモザイクは、貴石や半貴石を板状にカットし、大理石などの板にはめ込み模様を描く技法。
鳥の翼、花や葉の立体感は、パーツ1枚1枚、その石が持つ自然色のグラデーションで表現されています。
仲良く向かい合いながら羽ばたく鳥達のモチーフと、パールが配された花型、くるりと丸まった植物の蔓のような動きのある金細工のフレームの躍動感が好相性。
鳥達の円らな瞳の可愛さも相まって思わず微笑んでしまうひと品です。

二重に取り巻かれたダイヤモンドがゴージャスにセンターのパールを引き立てます。華やかなデザインニュアンスは一見モダンジュエリーのようですが、サイドから見た立ち上がりの繊細さや、ダイヤモンドの石合わせの丁寧さがアンティークのぬくもりを感じさます。
また、内周のダイヤモンドと外周のダイヤモンドは、石留めに異なる技法が使われており、非常に手の込んだ一品です。

美しい曲線が印象的なペンダント。この微妙なニュアンスの曲線を金属で削り出し、しかもシンメトリーに仕上げるということは大変高度な技術です。
ダイヤモンドのクールな輝きに、パールが清楚な優しさを添えた、気品あふれる逸品です。